自宅でリハビリ中

日々思うことや物語なぞ 書いてみます。

重荷

川で溺れてるキミを、見て見ぬふりできなくて、思わず手を伸ばした。
キミは、抱えきれないほどの荷物をもっていて、半分以上水に沈んでる。
沈んでいるのに、なぜ息をしているんだ。とても平気な顔をして、それでも前に進もうとしている。
なんのために。
だれのために。
どんどん荷物は膨れ上がっていく。
キミは、前に進むために、あたかも荷物を自分から欲しているかのようだ。
簡単に前に進むのが、きっと面白くないんだろう。
いつだって、いままでだって、そうだ。きみは、そんなバランスの取り方しか、しらない。
キミは、その大事な荷物を自分から降ろしたりはしないだろう。
僕が手を差しのべたところで、キミはきっと振り払うんだ。
僕のほうが荷物が軽そうだ。
キミの荷物をもらっていいよね。
間違っても、手を差しのべた僕が、重荷になんか、なっちゃいけない。
そうやって、前に進もうとするキミの足を引っ張っちゃいけないんだ。
キミには、そのまま進み続けてほしい。ただ前でだけを見て。
僕はキミに寄り添っていよう。
無事に向こう岸へ渡れるように。



🍀 困難を一緒に進むしあわせっていうのも あるかもしれない 
今日も 笑って笑って 🍀



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