自宅でリハビリ中

日々思うことや物語なぞ 書いてみます。

間抜け

いつも通り鏡を見る。
「わたし」だ。
しかし、端から見たら、違っているらしい。
たっぷりと眠った朝は、やりたいことが、目の前に浮かび、それを達成したい欲望にかられる。
ひとは、それを「前向き」と言うだろう。
その間、集中している恍惚感に満たされる。
しかし、しばらく経った頃、突然目の前に黒点がチラチラと現れる。小さいあくびが数回出る。腕や首に力が入らなくなる。
朦朧の時間だ。
一気に作業ができなくなる。
こうなると、間抜けな状態になる。カラダが云うことを聞かないので受け身になるしかない。全くの腑抜けだ。じっと、嵐が過ぎるのを待つ。
自分が誰だか、わからなくなる。
文献によると、この一連の仕業のなかで、人格の交代が起きているらしい。もとはと言えば、てんかんのせいだ。てんかんを発症して15年ほど経つと、このような症状が出るらしい。
積極的なわたしと間抜けなわたし。
覚醒と消失。
どちらにしても、「わたし」であることには、違いない。




🍀 たくさんのわたしがあって 成り立っている不思議
今日も笑って笑って 🍀

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