自宅でリハビリ中

日々思うことや物語なぞ 書いてみます。

三浦春馬さんに

      笑顔


 その人は、テーブルに正面を向いて 座っていた。背が高く、すらっとした体型の、端正な顔立ち。はにかんだように笑う。ともすれば、何かを考えているような表情をフッと見せる。
 サーフィンのウェットスーツ、装飾など要らない、そぎおとされたデザインのシャツやジャケット。シンプルな色合いの。ジャケットの襟やポケットには、可愛らしいブローチや滑らかなチーフを忍ばせていた。足が細く長いので、先すぼみのズボンを多く履いていたような気がする。裾は、ひとつに折ってあった。
 色が白くて、肌が透けているようだ。指は、長く美しい。爪は短く切られていて清潔だった。
 紹介された品物を見て、
「なんてステキなの」と女性が言う。続いて、「ほんとに美しいですね」と彼は言った。
 下世話な話題や品のない世界とは、無縁のように見えた。完璧なようで、時折、不器用な動作をしたり、座っているイスを左右に揺らしたりしていた。
 ああ、本当に困ってしまう。
あの、屈託のない笑顔が、見れなくなった。
 





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今週は元気がでない
私にとって必要なひとが、ひとりこの世からいなくなってしまった
賑やかな番組など どうしても 見る気にならない
忘れられない日がまた1日 増えてしまった





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